雨天時の運転では予測と注意を怠らないようにしましょう
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梅雨前線の影響で雨の日が目立ち始める時期となりました。ムシムシ・ジメジメしていて過ごしづらく、通勤通学・仕事や勉強そのものもとても憂鬱になったりしますよね。健康や気力を保つ手立てや快適に過ごす工夫が必須となってきますが、雨天時に多くなる交通事故にも一層注意が必要となります。
今回はその注意すべき点の再確認をしていきたいと思います。
【スリップに注意】
雨天時には路面が滑りやすくなるので、その点に注意して運転するのはもちろんですが、同じくらい注意したいのが『自分の車の周りを走る車両のスリップ』です。
四輪車に限らず二輪車や電動キックボードや自転車など左右のバランスが悪い乗り物は、カーブ手前でスピードを落とし緩やかにハンドル操作しなかった場合の他、横断歩道・道路標示の白線やマンホールの上など雨によって摩擦係数が少なくなった部分でハンドルを切ったりした時に、滑って転倒する恐れがあります。自分は事故の原因とならなくても、巻き込まれるケースもあります。
そういった周りの危険の予測もしつつ、丁寧な確認と運転を心がけましょう。
予測とはいっても「もう通りすぎるだろう」「まもなく青信号になるだろう」などの見切り発進は禁物です。それこそ歩行者が突然足を滑らして転んで動けなくなるなんてこともあるかもしれません。慌てず急がず漫然とせずが基本ですね。
【強風・突風にも警戒】
「爆弾低気圧」と言われるような強い低気圧が近づいた時に、豪雨と一緒にしばしば被害の原因となるのが強風・突風です。特に季節の変わり目には強い低気圧によって大気が非常に不安定になり、それによって引き起こされる豪雨や暴風が台風並みであったりと年々ひどくなっている感覚すらしますね。つい最近も荒れた天候時に強風によってあおられた人がケガをしたり街路樹が折れて通行止めになるなどの被害が関東でもありました。「竜巻注意報」が発令されることも多くなりました。竜巻や突風ともなれば瓦屋根の瓦や大きな看板が飛んでそれにぶつかったり、車が横転する事故になることもあります。
特に仕事の業務で車を使っている場合は不要不急とは言い難いですが、天候の状態によっては一時中断したり、遅らせたり、天気予報を予め念入りにチェックして、早めの対応を提案・実施するなどが必要になってくるでしょう。
雨だけでなく、風もとても怖いものだという認識をもって警戒するようにしてください。
【右からの横断者をより意識】
雨の日は見通しのよい直線道路でも横断者の発見が遅れがちになると言われています。とくに右側からくる横断者は予測していないと見落としがちになる傾向があります。
さらに夜間となるともっと見落としてしまう可能性が高くなります。その理由としては前方を照らす車の前照灯が、対向車の眩惑(目がくらむ)を防ぐ目的で少し左に偏っており、右側の照射範囲が相対的に小さいというのが挙げられます。
雨天時はワイパーで拭っているとは言え、フロントガラスや運転席横の窓につく雨滴によってどうしても視界が狭くなる上、夜間は濡れた路面にライトの光が反射・散乱して非常に見えづらくなります。
距離のある右側から横断を始める歩行者は、遠くにいるうちから発見しておく必要があります。雨の夜はとくに、右側への注意を高め、速度を落として走行しましょう。
雨天時に特に気をつけたいこと3つあげましたが、下記のような項目も都度チェックしていきたいですね。
・雨が降ってきたら、前後の車間距離を意識して運転するよう心がける
・雨の日は「濡れたくない」心理から、歩行者も危険行動をしがちと予測する
・雨が降ってきたらハンドル操作を穏やかにするよう心がける
・夜に路面が濡れているときは、停止線や横断歩道の見落としに注意する
・雨の日はカーブミラーも見えにくいので、交差点での確認を慎重にする
・雨の高速道路では速度規制に注意し、減速して車間距離を多めにとる
ちなみに6月28日とその前後数日は1年で最も雨の降る確率が高くなっている『雨の特異日』だそうで、東京では53%の確率で雨が降ると言われているそうです。
また、6月21日は夏至であり、この時期の全国の日の入り時間は午後7時台でとても日が長く夕方でも明るく感じますが、まだ明るいから大丈夫ではなく早めのライト点灯で自分の存在アピールも忘れないようにしましょう。点灯することで歩行者や自転車などからも自分のクルマが確認されやすくなります。雨天だと1日中薄暗いことも少なくありませんから事故を未然に防ぐためにも迷わずライトをつけるようにしてください。
安全運転で前向きに梅雨も乗り切っていきましょう!