危険認識と危険予測の力を高めよう
こんにちは!千葉・東京で軽貨物ドライバーを募集しているエアフォルクグループのホームページにお越し頂き、誠にありがとうございます!
もう11月に入りました。この時期にしては珍しくまだ地域によっては「夏日」となる時もあったりと比較的暖かい日が続いていますが、夕方は明らかに暗くなる時間が早く、夜の時間が延びたことも実感している所ではないでしょうか?
夜間は交通事故が多発する時間帯です。その夜間が延びたということは交通事故も増える可能性があり、年末に向けて社会全体が慌ただしくなることとも関連して、私たちのような運送業はもちろん車を運転する人もそうでない人も、これからの時期はいつも以上に気をつけて行動しなければなりません。
どう気をつければ良いのでしょうか・・・実践したいのは『危険を認識すること』『危険を予測すること』です。
危険予測の基本は「見える危険」「見えない危険(死角の危険)」「自分自身の危険」を予測することだと言われますが、交通状況の危険に対する認識力をつけないと、何にまず気をつけるべきかとその優先順位もわかりません。まずは認識力を高めることが必要です。
危険を認識する力を高めるために重要なこととして以下のようなポイントがあります。
〇相手を見落とさないということだけでなく、相手の立場にたってイメージすること
〇運転中や自分が自転車や歩行者であった時にヒヤリ・ハットした体験を活かすこと
〇相手の特徴をよく観察すること
例えば、自転車が自車が走っている道路と交差する道路からやってくるのが見えた時、自転車側は止まるのが面倒(一度止まって再び漕ぎ出すのが大変など)という意識があることが多いので自転車は止まらないだろうといったリアルなイメージができるかどうか、又道路脇や歩道にいる歩行者が、高齢者なら車を確認せず横断してくるかもしれない、子供なら何かに夢中になって急に走って飛び出してくるかもしれない、それ以外の人であってもこちらを見てるなら何か急いでいて横断しようとしているかもしれないと、年齢や状況からそう考えられるかです。他にも進路変更したいと思っている車は車線の中で徐々にこちらに寄ってくる行動を取りがちであるという傾向を知って、そういった動きを見た時に減速して車間距離をあけたりするなど、経験や傾向を活かした行動ができるかというのもあります。
危険を予測する時一つ気をつけたいのが、信号や交差点が前方にある場所で手前を見落としやすいという点です。
信号や交差点のある場所に危険を予測しなければいけないことが多いのは確かですが、それだけに今は優先すべきそこよりも手前の危険を意外と見落としやすいのです。また、「あの信号を青で通過したい」などと考えていると路肩走行中のバイクの行動を気にしなくなってしまったりなどもあります。こういった危険予測の落とし穴にはまらないようにしたいですね。
個人一人一人が意識すべきことはさきに述べたとおりですが、事業所単位・管理者の立場であるならすべきことにはどういったことがあるのでしょうか?
年度でいえば半分をすぎ後半戦に入っています。これまでのデータから事業所における事故や違反の傾向などもわかってきている頃です。コロナ禍が明け徐々にコロナ前と同じ活気が戻るのと同時に交通事故も地域によっては多発する傾向がみられています。人身事故は滅多にあることではありませんが、人身事故ゼロだからといって安全運転が確保されていると安心して良いのでしょうか?
人身事故がなくても物損事故が発生していて、その物損事故が「バック時に安全確認が甘かったせいで電柱にぶつけバンパーが少し破損したものだったので通常のメンテナンスで修理だけして事故報告書はださなかった」というようなケースが実際にあるそうですが、これはたまたま人がいなかったというだけでもしバックした先に人がいたら人身事故になっていたかもしれない案件です。放置すればいずれ大きな人身事故となる可能性が示唆されます。このように『潜在的な人身事故の危険を予測する』ことの必要性があるのです。
もっと大きなトラックの運送業では荷物事故というのがあります。荷着けのミスで荷崩れを起こした場合、荷物の破損で荷主や取引先への補償が先に気になってしまいますが、荷物を道路に落としたりバラまいてしまうようなことになれば、大きな交通事故を誘発する可能性がでてきますし、ドライバーや作業員が重い荷物が荷台から転げおちたことで死傷することもあり得ます。一見関係のなさそうな事案もこういった危険予測ができれば対処しなければいけないことがわかりますよね。
軽貨物運送業において前述の物損事故以外に危険を認識したり予測するために注目すべき点を挙げれば『安全な運転をすることのできる状況・環境をつくれているかどうか』です。荷物を効率よく取り出せて荷崩れしない積み方ができないということや、連絡のミスが多い、クレームを多く発生させている、車両の整備やメンテナンスが充分ではない等の状況は、気が散ったり、トラブルで時間に追われる結果となって慌てたりイライラするなど、冷静に集中して安全運転を行える環境ではなくなってしまう可能性が高く、交通事故に繋がってしまうかもしれません。
小さな出来事が大きなアクシデントに繋がると考えて危険を予測し、必要な指導を行ってしっかり対処していきましょう!
危険を認識し予測して小さなことにも対応していくことは手間のかかることではありますが、それは事業所の信頼とサービスの質にも直結することです。
事故をおこしたことはないから、たいしたトラブルではないから「私は(うちの事業所は)大丈夫」ではなく、都度どういったリスクをはらんでいるのか考え思い返し、次の危険予測にも活かすことが事故をおこさせない秘訣なのです。
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