雨期に備えてタイヤもチェック!
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運転中、何かと「ヒヤッ」とする出来事の多いのが雨の時期です。
雨の日は事故件数が晴天時の4倍になるというデータがあります。晴天の日の数は雨の日よりも通常ずっと多いため、年間の「事故の総数」においては晴天時の方が多くなりますが、注目すべきは「1時間当たりの事故発生数」です。年間の総時間における雨の時間帯はわずか6%程度にもかかわらず、雨の時間帯に発生した事故の数は全体の18.4%もの数を占めます。この1時間当たりの数に換算すると、雨天時の事故発生は晴天時の4倍になるということなのです。
また、その雨の中の事故でもっとも増えるのが、『施設接触事故』(道路の側壁などに接触する事故のこと)です。速度超過によるものが多く、これも1時間あたりの数に換算すると晴天時の12倍という数字になります。
雨が降っている状況だけで事故は非常に起こりやすくなっているというのがわかりますね。その要因には前回あげた「視界が悪くなる」の他、「雨で路面が濡れ滑りやすい」というのもあります。この滑りやすくしているのは水の膜だったり、地面から浮いた埃や泥であったりしますが、大きく関わっているものにもう一つ車のタイヤの状態があります。
〇あなたの車のタイヤの残り溝はどのくらい?
タイヤの残り溝が1.6mm未満だった場合は車検が通りませんのでそもそも論外ですし交換しなければなりませんが、それ以上溝があったとしても、雨期には残り溝を意識しておくべきです。
一般的な新しいタイヤには8mmの溝があり、その溝が主に雨の路面を走る際に排水する機能を果たして路面へのグリップ力を維持しています。湿った路面で制動距離を測定した実験によって、溝の深さが8mmから4mmに減少してもほとんど変化はありませんが、これが半分以下の4mm未満に減少すると急激に制動距離が延び、排水性能が低下するということがわかっています。そのためタイヤ販売業者などは、4mmを下回ったタイヤの交換を推奨することがよくあるのです。
事業用の車両ではタイヤ交換のタイミングを経済的な観点から判断することが考えられますが、事業所の運転管理者は運転者にタイヤの残り溝を測定させて、4mm未満になったタイヤが制動距離などに悪影響を及ぼしていることを指導することが重要です。
〇タイヤのゴムの状態は大丈夫?
「タイヤの溝が残っていれば安心」ではありません。タイヤのゴムの状態も路面との密着力・グリップ力に影響しています。
新品の頃は表面の凹凸も柔らかく力強く路面をつかんでくれるゴムですが、その性質上、太陽光や風雨の影響を受け徐々に硬くなっていき、すると路面との密着力・グリップ力が落ち、結果滑りやすくなってしまうのです。
タイヤのひび割れやキズにも着目してゴムが劣化していないかもチェックする必要があります。自分で判別するのは難しいところでもあるので迷ったらプロにお願いしましょう。
〇タイヤの空気圧の管理も雨の中の運転には重要です
タイヤの観点からもう一つ重要な要素は、空気圧です。晴れている場合でも適切なタイヤの空気圧になっていないと燃費が低下するという問題がありますが、雨天時には空気圧不足によってハイドロプレーニング現象などが発生しやすくなることに留意しましょう。
ハイドロプレーニング現象は、路面に溜まった水の量がタイヤの排水能力を上回ると起こります。したがって、排水性能の落ちている残り溝が4mm未満のタイヤは当然ながら危険です。またハイドロプレーニング現象はサマータイヤでおよそ時速80㎞で発生しやすくなりますが、ある研究によるとその発生しやすい速度に負荷荷重は関係なくタイヤの空気圧が関係していると言われています。空気圧が低下すると、タイヤと路面の接地面積が増え接地圧が低下します。そのためタイヤと路面の間の水を排水しきれなくなり、より低い速度でもハイドロプレーニング現象が発生しやすくなるのです。
つまりタイヤには溝が残っていても、強い雨で路面の水分が多い場合には、空気圧の低下がハイドロプレーニング現象を引き起こす可能性があるということです。
「ヒヤリ」「ハッと」ですめばよいですが、実際に事故に繋がってしまうことのないよう、ワイパーの点検に続きタイヤの点検も怠らないようし、さらに雨の日はブレーキが効きにくいこと、スピードを出しすぎないこと、車間距離を多めにとること、スリップを警戒しつつ運転することなど、気をつけるべきポイントを徹底しておきましょう。
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