車両火災について知っておこう
こんにちは!千葉・東京で軽貨物ドライバーを募集しているエアフォルクグループのホームページにお越し頂き、誠にありがとうございます!
11月9日㈬~15日㈫は秋季全国火災予防運動が行われています。
2022年度全国統一防火標語は「お出かけは マスク戸締り 火の用心」
火災予防思想の普及を図り、火災の発生防止、高齢者を中心とした死者の発生の減少、財産の損失を防ぐことを目的として火災が発生しやすい季節を迎えるこの時期に毎年実施されています。
この中では具体的に大きく重点項目として取り上げられてはいませんが、車両火災もありますよね。私たち軽貨物運送業は業務中常に車とともにあります。自宅や会社や営業所などの建物の防火ももちろんですが、車両火災について知っておくべきでしょう。
車両火災の現状
令和3年版消防白書によると、令和2年に発生した車両火災は全国で3466件と1日あたり9件という頻度で起こっており、意外と頻繁に起こっていることがわかります。死者は90名で、損害額は17億5199万円と甚大です。
その原因や経緯は様々ですが、「自動車が燃える」ということは想像以上に多発していて特定できた原因の中には放火など事件性のあるケースもあり、いつどこで車両火災に立ちあうことになるかわからない状況であると言えます。他人事や対岸の火事ではないと意識し予防に努める必要があるのです。
原因は何なのか・・・?
最も多いのは「排気系からの出火」です。高温になる排気系で燃料やオイルなどの着火物が漏れる又は可燃物が接触することによって引火火災が発生するケースです。次に多いのが「内部の配線からの出火」で漏電やスパークによる電気系火災にあたります。
これらは車の不具合や故障によるものですが、原因はこれだけに限りません。運転手や同乗者の行動が大きな原因となることもあります。例えば「エンジンの空ふかし」「たばこの投げ捨てや不始末」「ライターやスプレー缶などの車内放置」などです。こういったものに起因するケースはかなりの数があり、これも十分気をつけなければなりません。
また稀ではありますが、ペットボトルがレンズのように作用して近くの紙類や車のシートに着火させることも想定されます。このようにレンズ等によって光が集められ熱を発生させて付近の可燃物に引火して発生する火災を「収れん火災」と言います。
防止するために気をつけるべきこと
〇車内に火災の原因となるものを置かない
マッチやライター(可燃物)、油脂・ガス(燃料類)をはじめ、缶スプレーやペットボトルを車内に置いたままにしないようにします。収れん火災の恐れのあるペットボトルは、車内に置いておくのならば、日光が直接当たらないように布で覆ったり、バッグや小物入れに一時入れておくと良いでしょう。
〇定期点検・日常点検を必ず行う
車検はもちろん、〇ヶ月点検などの定期点検や日常の点検を怠らないようにしましょう。
車の故障が原因とされる車両火災は、走行距離の多い車や年式の古い車で起こることが多いというデータがあります。走行距離の長い車は特に念入りに整備を行う必要があるでしょう。
〇日々のメンテナンスを怠らない
点検によって古くなっていることや定められた時期になったのが確認できた消耗部品や油脂類はしっかりと交換しましょう。推奨されているメンテナンスは実施すべきです。
燃料漏れに気づいたらどうすればいいのか?
燃料漏れはその匂いで気づくことが多いです。引火性の高い燃料が漏れた場合、火災に繋がりやすく大きな損害となることもあるので次のように対処して下さい。
【走行中に気づいた場合】
すぐに車両を安全な場所に停車⇒乗車している人は全員降りて身の安全を確保⇒車のディーラーや整備工場・ロードサービスに連絡し待機
【駐停車中の気づいた場合】
絶対にエンジンはかけない、乗車しないで身の安全を確保⇒車のディーラーや整備工場・ロードサービスに連絡し待機
いずれの場合も静電気による引火の可能性があるため、車のドアの開閉や乗降時は注意が必要です。例えば車から降りる時は静電気を発生させないためにドアを開けた時にドアの縁や外装の金属部分に手を触れ、そのまま地面に足をつけて降り、足を地面につけてから金属部分から手をはなすようにします。
万が一車両火災が起きてしまったら・・
➀停車し#119に通報
ハザードランプを点灯させ他車に異常発生を知らせながら車を停車させます。自分と同乗者の安全を確保してから119番に電話し火災発生を通報します。
➁初期消火
できる範囲で初期消火を行います。そんな時のために自動車用消火器や緊急消火スプレーなどを車に載せておくと安心です。火が小さく引火の可能性も低い場合には、着ている上着をかぶせたり、飲料水をかけることで消し止められる場合もあります。あくまで安全を最優先し無理はしないことが重要です。
➂避難
車から離れ安全な場所へ避難し、消防が来るのを待ちます。離れる際に余裕があれば車に関する書類を持ち出しておくとその後の手続きがスムーズに行えます。
車両火災は実際目にすることがあまり多くないため、縁がないものと思われがちですが、身近に起こりうる事故であると再認識すべきです。車はいつも大量の可燃物(燃料)を載せて走っているということを忘れず、業務でもプライベートでも建物と同様に火の元には充分注意しつつカーライフを送りましょう。
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