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軽貨物運送業の職業病ともいえる腰痛について知ろう

こんにちは!千葉・東京で軽貨物ドライバーを募集しているエアフォルクグループのホームページにお越し頂き、誠にありがとうございます!

 
 
どんな仕事にも「職業病」と呼ばれる主な業務がその要因となる体の不調がつきものです。軽貨物ドライバーにももちろんあって、その代表的なものは「腰痛」です。
荷物の積み下ろし、腰をかがめる動作が多い、運転のため座っている時間が長いなどから負荷が蓄積し、痛みとなって表面化します。
腰痛の発生割合のデータを見ると、軽貨物ドライバー含む運輸交通業は全職業で5番目に多い割合を占めており、全産業従事者と比べて20代では腰痛発生確率は低いものの30代以降では高くなっているのだそうです。また時間帯別に見た時、午前8時~12時に発症させることが最も多く、特に月曜日に多いという報告もあります。
腰痛は仕事柄切っても切れないものであるので、上手に付き合っていくしかありません。
そこで今回は腰痛がどういった要因で起こるものであるのかとその予防と対策についても確認していきたいと思います。

 
 
人間の体を支えている背骨(脊椎)は7個の頚椎・12個の胸椎・5個の腰椎・仙骨・尾骨とこれらの骨と骨の間の脊椎にかかる負荷をやわらげるクッションの役目を果たす軟骨である椎間板で構成されています。この中の腰椎(腰の部分)は体の曲げ伸ばしなどの大きな動作を担っている所であり、しなやかに動けるよう構造的にはもともと弱くできているため故障が起きやすい箇所でもあります。

そもそも「腰痛」は病名ではなく、背中側の肋骨の下からお尻にかけての範囲の張りや痛みなどの症状の総称です。

 
ではまず、腰痛を発症させる要因にはどういったものがあるのか見て行きましょう。
腰痛は大きく2つに分けられます。

 
腰痛のうち【原因が特定できる】ものを『特異的腰痛』といい、これは全体の約15%にあたります。
代表的なものを挙げると「椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」「骨粗しょう症」「筋筋膜性疼通症候群」などです。
その他に癌や細菌の感染、外傷、臓器や血管の病気でも腰痛が引き起こされる場合があります。

 
画像検査などで【原因が特定できない】残り約85%の腰痛は『非特異的腰痛』と呼ばれます。
急性腰痛症や慢性腰痛症がこれにあたります。「ぎっくり腰」も急な動作による腰の組織のケガではありますが、厳密にどこの部分が痛んでいるのかの特定が難しいためこちらに属しています。
この腰痛の要因は様々です。主なものとして下記のようなものがあります。

 ・姿勢の悪さ⇒大きな要因の一つです。例えば猫背や腰を反らせた姿勢などです。特に座っている時は姿勢が崩れやすく、長
        時間になると腰への影響も大きくなります。立っている時よりも座っている時の方が1.4倍も腰に負荷がかかると
        いうデータもあります。

 ・同じ動作の繰り返し⇒かがんだり立ったり腰をひねったりなどの動作を繰り返すのは腰に負担がかかります。重い荷物を持ち
            ながらでは尚更です。又長時間同じ姿勢を続けるのもよくありません。筋肉が凝って関節の動きが悪く
            なり、すると正しい姿勢がとりづらくなって腰痛を悪化させることにもなります。(長時間続ける姿勢
            や繰り返す動作は無意識に楽な姿勢=悪い姿勢になっていることが多い)

 ・ストレス⇒意外に思われるかもしれませんが、じつはこれも腰痛の大きな要因の一つと考えられています。何らかの精神的な
       ストレスがかかると自律神経のうち緊張状態を作り出す交感神経の働きが高まり、すると無意識のうちに筋肉が緊
       張し、腰への負担が大きくなります。肩こりなどのメカニズムと同じです。ストレスには季節や冷房による冷えや
       パソコンやスマホの画面の光といった物理的・環境的なものもあります。

これらが複合的に影響して非特異的腰痛は起こっていると考えられていて、他に「運動不足」や「喫煙」も腰痛に関連していることが分かっています。

 
腰痛は病気・ケガの自覚症状の調査で男性は1位・女性は2位となっているほどで、誰にとっても最も身近な症状のようです。
また労働環境によって腰痛を発症する人は非常に多く、労働災害全体の6割を占めています。

 
 
では腰痛を予防する手立てにはどういったものがあるのでしょうか?

 
自分の生活をかえりみることが、腰痛の原因と予防策を知る第一歩です。生活の中で自分がどういった動作や姿勢が多いのか・ストレスはないかなど考えてみましょう。
具体的に挙げると下記のような事を意識することが腰痛予防に繋がります。

 
〇良い姿勢を保つこと
➀顎を引く  ➁背筋を伸ばす  ➂腰と脚の付け根が直角になるように深く座る
軽貨物ドライバーさんが車のシートに座っている時に意識するなら、背中の角度を調節してくれてしかも楽なクッションの利用やドライビングポジションの見直しをすると良いかもしれませんね。

〇気をつけたい動作
➀中腰や前かがみなどの不自然な動作をできるだけとらない
➁同じ姿勢を長時間とらないようにし、30分に1回は腰を回したり体を伸ばすなどのストレッチをする
➂急な動作・腰の不意なひねりを避け、動く時は視線も動作に合わせる(体全体で向く)習慣をつける

〇体操やストレッチで筋肉をしなやかに
仕事の合間や風呂上がり・就寝前などに毎日数回行うことで、腰を支える筋肉を強化し柔軟性を高め、姿勢を矯正する効果まで期待できます。ただし腰の痛みが強い時は控えましょう。

〇入浴でストレス解消
40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくりとつかることは、血行を良くして筋肉の緊張をほぐし、腰痛を改善するとともに日常のストレス解消にも良いです。入浴剤を活用すればその効果はもっと高まります。

〇運動で筋力を保つ
筋力が衰えると腹圧もさがり、腰を支える力が低下します。背骨や腰を支える筋肉の柔軟性を保つために日々適度な運動が必要です。オススメの運動は水の抵抗で筋力がつき浮力で腰への負担は軽い水中ウォーキングです。ハイキングやヨガも良いとされています。

〇腰に負担のかからない寝方をする
人によって楽な寝方は違います。そのためこういう寝方が良いと一概には言えませんが、腰痛を経験した人は仰向けで足を伸ばした姿勢で寝ると腰に痛みを感じる場合が多いようなので、横向きになるか、仰向けでも膝の下にクッションを入れて膝を曲げると良いです。又寝具選びも大事です。硬いマットレスの中の少し柔らかめのものが腰痛には良いと報告されています。

 
 
予防するためいろいろ意識していても業務などで日常的に負荷がかかることがあれば腰痛症になってしまうこともあるかもしれません。さらに腰痛がでてしまった時の対策についても知っておきましょう。

 
◎まずは重い病気が隠れていないかチェックする
 ・我慢できないほど痛みが強く安静にしていても収まらない   ・腰以外にも痛みを感じる部分がある
 ・次第に悪化している                    ・痛みの部分が腫れている
 ・下肢がしびれたり力が入らない               ・腰痛と同時に尿閉(尿がだせない状態)が起きた
 ・発熱がある                        ・4~6週間セルフケアしても軽くならない
このような症状がある場合は早めに専門医に受診してください。
上記のような症状がなく腰痛になりやすい職場環境や生活習慣のある人は非特異的腰痛である可能性が高いのでセルフケアをします。

◎市販薬で痛みを和らげる
消炎鎮痛剤を上手に使いましょう。
ロキソプロフェンナトリウム水和物・ジクロフェナク・フェルビナク・インドメタシンなど非ステロイド性抗炎症薬が痛みを抑えます。温冷湿布や塗り薬などの外用薬と内服薬があるので患部や症状によって使い分けます。
例えば湿布は、急性の腰痛には冷湿布、慢性の腰痛には血行改善できる温湿布で患部含め広範囲に貼ると効果的です。
又筋肉や神経の代謝を良くして筋肉疲労を緩和し、末梢神経の傷を修復したり、血行不良の改善に効果のあるビタミン剤(ビタミンB1,B6,B12,Eなど)を服用するのも良いです。

◎無理のない範囲で体を動かしつつ日常生活の改善と再発させない工夫をしていく
以前は治るまでベッドで安静にするのが良いとされてきた腰痛ですが、最近の研究から安静にすることは必ずしも有効ではなく、どうしても痛くて動けない状態でなければむしろ普段の活動を続けるほうが痛みや運動機能が早く回復することがわかってきました。横になっている期間が長引くと体力や筋力が衰え、さらに腰痛が起こりやすくなる悪循環に陥ってしまいます。サポーターなども活用し、予防策を実行していくことが大事です。

 
 
このように、腰痛は治療できる原因のあるものでない限り、痛みが出ないように正しく姿勢を意識しつつ動かしケアをしていくことが重要だということがおわかりいただけたでしょうか。
軽貨物ドライバーのみなさんは大小あるかもしれませんが腰痛の悩みを抱えている人は多くいらっしゃると思います。
少しでも不安をなくして業務に取り組めるよう、この腰痛に関する知識を是非活かしてください!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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