ドライブレコーダーの現在と選び方
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日々の事故を未然に防ぐための様々な取り組みや、何より安全運転を心がけるドライバーの皆さんによって交通事故は減りつつあるもののまだまだ数は多く、万が一事故にあってしまった時にあると心強いのがその時の状況を記録しておくことができるドライブレコーダーです。
交通事故の交渉に限らず、あおり運転や車上荒らしへの対策としても役立つということで、今やすべてのドライバーの必須アイテムになりつつあります。
今回はそんなドライブレコーダーの近況について知っておきましょう。
よく使われているタイプのドライブレコーダーを特徴で大きく分けると下記のようになります。
◎前方の様子のみ録画するドライブレコーダー
最もベーシックなモデルで録画はマイクロSD等に録画します。両面テープや吸盤でウィンドウ内側に貼り付け、電源はアクセサリーソケットからとるものが多く、非常に手軽に設置できるのがメリットの一つです。
購入時にはマイクロSDなどの記録媒体が別売りになっていることや夏にはとても熱くなる車内での使用を考え耐熱性に優れた記録媒体を選ぶよう注意しましょう。
ネット通販などで5,000円程~購入できますが、安い分性能も良くないという商品を掴むことがないよう、このタイプのドライブレコーダーなら予算は10,000円以上確保しておきたいところです。
◎後方用カメラを備えたドライブレコーダー
後方用単独のタイプもありますが、現在の主流は前後2カメラタイプのものです。あおり運転への対策としてドライブレコーダーの装着を考えている人には必要でしょう。
ネット通販では7,000円程~、メジャーブランドの製品も15,000円程~ありますが、このタイプは30,000円前後の価格帯に有力製品が多くあります。後方用カメラから本体への配線は、見た目よく邪魔にならない処理を自分でするにはそれなりのスキルが求められます。プロに装着を依頼するのであれば、その工賃に見合った性能を持つ製品を選んだほうが良いとの考え方もできますよね。
◎純正アクセサリーのドライブレコーダー
純正アクセサリーとして用意されているドライブレコーダーは他の商品と比べて高価な傾向があります。
ドライブレコーダーを取り付けることによってカーナビやAV機器の性能に影響を及ぼすことがあるのですが、このタイプのドライブレコーダーの一番のメリットはそうした電子機器への干渉をしないことを確認済みであるということです。また、配線は隠され視界の邪魔にならない位置に取り付けられます。新車購入時の交渉や車のローンに組み込めるなどの金策もできるので、新車の購入を考えているタイミングであったりするのならば、こちらのタイプを検討するのも良いと思います。
他にも音声操作によって緊急録画を始めるタイプのものやカーナビと連動させナビ画面でドライブレコーダーの録画データを確認できる機能がついているタイプ、万全なあおり運転対策に人気の前後カメラの他に車内カメラが付いているタイプなど、性能も価格も幅広く、使用者のニーズに応えドライブレコーダーは多様化しています。
そんな中トレンドにあわせ今人気を集めているのが、360度カメラを使ったドライブレコーダーです。
価格は15,000円~30,000円程です。人気を集めてはいますが、360度ムービーゆえの解像度の低さなどまだまだ課題も残る商品でもあります。
もう一つ話題を集めている最新タイプが、サブスク契約を前提とする通信型ドライブレコーダーです。
通常のドライブレコーダーの機能に加え、急病や事故等のアクシデント発生時にボタン1つまたは自動でオペレーターに繋がる機能やAIによる危険度の予測により運転リスクをドライバーに伝える機能がついています。
法人向けもあり、こちらはさらにGPSでリアルタイムに車両を管理できる機能や運行管理システムとあわせて使える機能、運転診断の精度も高く危険運転があった場合に映像が自動転送され管理者がすぐ確認できる機能、居眠りやながら運転も検知・警告する機能などもあります。
運用コストは月額2,000円台~3,000円台ほどで、年間では30,000円前後の出費ということになります。
※サブスクとは・・
サブスクリプションの略で、英語では「予約購読や定期購読、会費」といった意味をもつ言葉です。
月額課金・定額制でサービスを契約することを指します。モノを所有するのではなく必要な時に借りて利用するスタイ
ルのサービスです。従来の定額サービスとも異なり、こちらが企業目線で料金やサービス内容が決められていたのに対
し、サブスクはユーザー目線のニーズに応えそれらが変化するというところが特徴です。
メリット➡登録・解約の自由度が高い、利用頻度が高いほうがお得、新たなコンテンツを試しやすい
デメリット➡利用がなくても固定費が発生、不要なコンテンツが含まれる場合がある、解約するとモノが手元に残らない
「つながるドライブレコーダー」が最新トレンドとなった今、ドライブレコーダーはただ記録するものではなく、ドライバーの安全を守り、万が一の時はサポートし、法人においては業務の効率化やコストの削減をし、事故を減らすことで信用も守るパートナーとも言える存在になってきています。
今後は性能と価格だけを見てドライブレコーダーを購入するのではなく、他にどのようなサービスがついていて、どのくらいの維持費がかかるのかなどもよく吟味した上で選ぶことも必要になってくるでしょう。
運送業にとっては会社単位での導入が欠かせなくなりそうな新しいシステムとしてこれからも注目し続けたいところですね。
ところで、ドライブレコーダーの装着率は調べた所によると3~4割とわりと高い数字であると言えると思いますが、なぜ標準装備されないのでしょうか?
標準装備されている車がまったくないわけではありませんが、装備されている車も安全装置用のカメラとは別にドライブレコーダー用のカメラを取り付けているそうです。安全装置用のカメラは車のあちこちについていて、性能もドライブレコーダー用のものに劣るわけではなく、強いていえば音声録音機能がついていないくらいです。それをドライブレコーダーに流用しないということは、やはりすべての人が記録することに大歓迎というわけではないということでしょう。又ディーラーオプションの稼ぎ頭でもあるために、はじめから車に組み込んでしまうということには販売現場からの反発もあるのだそうです。ドライブレコーダー自体が車の製造ラインで装着するほどの大きさでもないし、後付けの手間もかからないというものだからというのも関係しているのでしょう。いろいろなことが複雑に絡んでなるべくしてそのようになっているようですね。
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